オフィスの女王〈完全版〉

イントロダクション

スーパー派遣社員(キム・ヘス) と 会社の犬(オ・ジホ)が繰り広げるオフィスコメディの傑作!

弱肉強食の企業社会を笑い飛ばすオフィスコメディの傑作!

誰もが将来に不安を抱える現代社会で、正社員という安定の座を一蹴し、自発的に非正社員の道を歩むスーパー派遣社員、ミス・キム。彼女の活躍と生き様を通し、弱肉強食システムで成り立つ会社組織や、それに振り回されて生きる会社員の悲哀を痛快に風刺し、笑いと感動を巻き起こした話題作が、「オフィスの女王」だ。
日本の大ヒットドラマ「ハケンの品格」をリメイクした本作は、原作のキャラクター設定をそのままに、韓国社会ならではのエピソードを盛り込んでアレンジ。これまでの韓国ドラマにない斬新な素材とユニークなキャラクターに、韓国ドラマお得意の情の物語をマッチさせ、新たな趣向のドラマとして好評を博した。何より、見る者の気持ちを爽快にするミス・キムの言動は多くの視聴者に支持され、最高視聴率14.6%を記録(ニールセンコリア調べ)。魅力的なミス・キムを生み出した主演のキム・ヘスは、2013年のKBS演技大賞で大賞を受賞。また、ミニシリーズ部門の優秀演技賞をオ・ジホが、さらにベストカップル賞をキム・ヘス&オ・ジホのコンビが受賞。従来なら、年の後半に放送された記憶に新しい作品、俳優に授賞が集中するのが定番だが、年初めに放送されたこのドラマで大賞受賞したのは異例の快挙。また、TVレポーターが1年間に放送されたドラマの中から最も印象的なキャラクターを選定する「キャラクターアワード」では、脇役を含めた1419のキャラクターの中でミス・キムが1位に輝くなど、本作がどれだけ多くの人に強い印象を残し、愛されたのかは、あらゆる形で証明されている。

キム・サムスン超え!? 愛さずにはいられないミス・キムの底知れぬ魅力!

韓国ドラマ史上最強のヒロインといえば、大ヒット作「私の名前はキム・サムスン」のサムスンだが、彼女を超える(に勝るとも劣らぬ)“痛快共感ヒロイン"が誕生した!それが、ミス・キムだ。サイボーグのように業務をこなす一方、ある時は重機を運転し、ある時は海女に変身、またある時は抜群の笑顔と話術で店頭販売を行う。契約社員という身ながら、ありとあらゆる資格と経験を持つ万能ぶりで、正社員たちを圧倒していく姿はあまりにも痛快。組織に属する者なら誰もが思ったことのある本音を、相手が上司であろうがビシッと口にする様は、世の弱者たちに勇気を与える“会社社会のジャンヌ・ダルク"と称されたほど。能力はひけらかすのではなく、あくまでも必要時のみの活用で、勝負でわざと負けて正社員の体面を立てたり、誰かを助けても何もしていないかのごとく振る舞う姿もカッコいい。一方で、プライベートでは情熱的なサルサを踊り、独りでいるときはふと涙も見せるなど、ミステリアスな姿も惹き付ける。常に無表情・無愛想だが心根は優しく、それを指摘されるとドギマギする姿は愛おしくもある。そんな強さともろさの両面を持つミス・キムを、時に大胆に、時に繊細に演じたキム・ヘスが素晴らしい。彼女が持つ魅力がミス・キムにマッチし、韓国では「ミス・キム・アリ(病)」を患う視聴者も続出。一度見たら、愛さずにはいられない!ミス・キムの虜になること請け合いだ。

個性的で共感度の高いキャラクターたちが起こす化学反応!

個性的で魅力的なキャラクターは、ミス・キムばかりではない。自らを“会社の犬"と認め、愛社精神の固まりのような営業部チーム長ギュジクも、妙に憎めないキャラクターだ。ミス・キムとやたらと張り合い、一見嫌な男だが、彼には彼の立場があり、実は葛藤している点が共感を誘う。「僕の妻はスーパーウーマン」のオ・ジホがギュジクに扮し、クルクルの天然パーマスタイルで愛すべき憎まれキャラを熱演。ミス・キムのクールなカッコよさを引き立て、名(迷)コンビを生み出した。また、ギュジクとは真逆の、優しすぎるため出世できない営業支援部チーム長ジョンハンの存在も見逃せない。「すみません」が口癖で頼りないが、懸命に部下たちを守ろうとする姿は見る者の心を温かくするものが。「棚ぼたのあなた」でブレイクしたイ・ヒジュンの好演も光る。もう1人の主人公で新米契約社員のジュリも、誰もが通ってきた社会人一年生の不安や危なっかしさを体現しており、応援したくなること必至。「ロマンスが必要2」のチョン・ユミがジュリに扮し、等身大の若者像を演じているのにも注目だ。他にも、窓際族の課長をはじめ、味のある脇キャラたちが集まり、楽しい化学反応を起こしている。

働くことの意味を教えられる! あらゆる会社員の共感を呼ぶ秀逸な群像劇!

キャラクターの魅力ばかりではない。会社組織の中で理不尽な扱いを受ける非正社員たちを主人公に、正社員との差別をはじめ、彼らの痛みや苦しみを痛快な笑いで描き出していくストーリーは、一度見たら止まらなくなる面白さ。飲み会のしがらみや社内恋愛、リストラなど、会社社会の問題を取り上げたエピソードは、あるある!の連続。非正規雇用の実情だけでなく、正社員の中でも出世コースを走る者と外れていく者の格差や、上に立つ者の事情と苦悩など、それぞれの立場のつらさを映し出していく脚本が秀逸で、登場人物1人1人にエールを送りたくなる。また、仕事や会社に対するミス・キムの言葉は名セリフのオンパレード。特に、“かつてのミス・キム"ともいえるジュリへの助言は、頷かされることばかりだ。会社という組織で生き抜いていくことの厳しさだけではなく、そこで生まれる仲間との絆や深い情も描かれており、温かな感動を呼ぶ。一方で、ミス・キムに惹かれていくギュジクとジョンハン、真逆の性格を持つ男たちの不器用さや恋物語も見逃せない。爆笑の連続だが、物語が進むにつれ、「ミス・キムがなぜ非正社員にこだわり続けるのか」の理由が明らかになり、最後は思いがけず号泣させられる展開も見事。働くことは大変だけど、楽しくもある―。そんな希望と元気をくれる、ポジティヴな余韻の残る名作である。